伊勢神宮

先日、久しぶりに神式のご葬儀を担当し、神聖な気持ちになった営業課 河野です。
北海道は仏式が多いので、神式の多い沖縄などに勉強しに行きたいなあ…。まず、大御神さまにご挨拶に伊勢参りでしょうか。

今まで、仏式の八十八ヶ所巡り(四国遍路)、キリストのサンティアゴ巡礼と…さらっと紹介したかと思います。
本日は、お伊勢参りをご紹介しますね!

江戸時代にブームとなったお伊勢参り。当時は6人に1人、交通手段の少ない環境で400万の人がお参りされたといいます。
今でも年間1000万の人が訪れ、20年間で1億人以上通る内宮の入り口である木造橋の宇治橋は5㎝もすり減ってしまうそうです。式年遷宮(20年に1度する神様のお引越し)にて、神が宿る神宮とともに宇治橋も作り替えられます。神宮は国内の素材で作られており、所有している森林に毎年2万本、植林がされています。神明造りという独特な作りから、1300年もの間、震災や台風にて倒れたことはないそうです。式年遷宮にて使用されなくなった古材は全国の神社にて鳥居などに使用されます。

imgIroha-06お遍路では、手水舎で身を清め、本堂にて香を焚き、読経を唱えたあと、納経をします(納札や写経を納めたり、境内にある納経所(のうきょうじょ)で、持参した納経帳(のうきょうちょう)や掛軸や白衣に、札番印、宝印、寺号印の計3種の朱印と、寺の名前や本尊の名前、本尊を表す梵字の種字などを墨書してもらう。)

お伊勢参りも同様に、御手洗場で身を清め、外宮から内宮までの5キロほど歩き(神へ少しずつ近づくとのことで道が遠回りにできているそう。バスで20分ってあるので内宮の門前町(おはらい町、おかげ横丁)でごはんと一休みですね…)、そして御正宮にて参拝(二礼二拍一拝)です。
江戸時代の多くの参拝者は神楽殿にてお札を受け取ることを1つの参拝目的にされたようです。受け取ったお札は町内の参拝に行けない人々に配り歩き、お札を神様として神棚に奉られたそうです。
現在使用されている言葉として残る仏式用語をよく他のスタッフがブログでも紹介していますが、神式用語もあります。
奉る→まつる→おまつり、そして先ほど話した、お札が入った箱 宮笥(みやけ)を皆さんに配ったことから「お土産」、そして札を奉ったあと不要になる お札が入った箱 宮笥(みやけ)ですが、これをみな「お払い箱」と呼んだそうです。
おまつり、お土産、お払い箱はそこからきているそうですよ。

16伊勢神宮ではたくさんの行事が行われますが、毎日2回されているのが食事を納める儀式。神饌と呼ばれ、野菜、塩、酒、米、魚、餅など季節のものが供えられます。
ただ食事を納めるだけでなく、自給自足のため、納める塩も手作り、お米も田植えからです。もちろん田植えや稲刈りも儀式として行われます。昔ながらの方法で木と木を火から起こし、火を取り扱う神主さんもおられ、神聖な火を扱うため、火を扱うものは前日から神聖な場所に籠られます。お供えするお皿も1度使用した後は土に返すため、土器を使用します(もちろん素焼きで作る!)
気が遠くなりそうですね……

20160514-01

冬至には内宮の入り口、宇治橋から日の出が見えるそう!はあ…宇治橋から天照大御神(太陽神)のお姿が見える…

一緒におられる豊受大御神も衣食住の神とのことで、食べるの大好き河野さんは、あやかりたいものです。

いま暑いから、冬至に行くべ…河野でした。

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