パワーストーン。

こんにちは、香華殿の神尾です。

先日、とあるご葬儀を担当させていただいた際、ご遺族の方にパワーストーンを差し上げました。
写真に撮るのを忘れてしまったのですが、故人様にはご自身の誕生石をご遺族様に入れていただきました。
葬儀終了後、ご遺族様には、故人様の誕生石と、私の方で勝手にご遺族様をそれぞれイメージした意味合い、色合いの石を小さい紐製の網に入れてプレゼントさせていただきました。
ご遺族様には喜んでいただけたとは思いますが、実は、渡す直前まで悩んでおりました。
他のブログでも触れていますが、私どもはご葬儀の際、ご遺族様に喜んでいただくために様々な工夫をしております。
綺麗に手入れしていた庭先の写真を飾ったり、ご本人にゆかりのある品物をご用意したり…担当するものが、知恵を絞ってご遺族の御心が少しでも癒える方法を考えています。
私は「残すものはつくらない」というのを個人の信条としています。
いくら「いいお葬式」と仰って頂いても、ご葬儀が悲しいものであることに変わりはありません。
終わった後、できる限り自分のことを思い出していただきたくはたいという考えが私の中にあります。
私の顔を見るだけで、葬儀のことを思い出して泣いてしまうお客様は少なくありません。
私の技量不足と言われればそれまでですが、私はなるべく、お客様に自分のことを思い出して欲しくないのです。
何かをプレゼントして、それを見るたびに辛くなってしまうお客様がいるという可能性を、私は無視することができません。
なので、形に残るものをご遺族様にプレゼントするということが、実は今回初めての経験でした。
なので、とても不安でした。
渡した今も、本当に良かったのだろうかと、考えてしまう日々を過ごしております。

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