任務

おはようございます。

施行2課の榊原です!

あれは入社して1ヶ月ほどの時の事でした。

手稲で葬儀の補助をしていたのですが、ご導師様が会場に入場し、着席。私は何か足りないものや、物を落とした際に対応できるよう、席の前方でスタンバイしておりました。

何事もなく読経が始まり、会場後方へ移動しようとした際、壁際の床に黒い影が動くのを目撃しました。

式も始まっておりますし、どうすればいいか分からなかった私は、そのまま見て見ぬふりをしてしまいました。

会場後方へ移動すると上司がおり、こう言うのです。

上司「ティッシュを持ってこい」

私「ティッシュですか?」

嫌な予感がしました。

上司「クモがいるだろ」

はい、いました。見えておりましたとも。

実は私大のクモ嫌いなのです(笑)

上司「殺さないように、ちゃんと逃がせよ」

そうです。殺生は良くありません。最初から殺そうなんて思っておりません。触れたくもないのです

前方に振り返ると壁際にいたクモがお客様の方へ、明らかに怯えているお客様!

私(マズイ!!)

ティッシュを取りに行く暇がないと判断した私は、白手を履いているので何とかなるだろうと、上司の突き刺すような視線を背中で感じながら一歩を踏み出しました。

厳かな雰囲気を壊すわけにはいきません。冷静さを装いスマートに対応します。

私に助けを求めるような表情のお客様。

お任せ下さいとばかりに、微笑み返す私。

クモを優しく保護しようと手を差し出した瞬間!奴は猛スピードで走りだしました!掴んでも掴んでも指の隙間から逃げて行きます!

(ギャァアアアア!)声にならない私の悲鳴

何度かアタックをし、ようやくクモを手中に収めた私は、玄関へ向かうのですが、あくまでも冷静に且つスマートに振舞わなければなりません。

手の中で暴れまわるクモを感じながら、いつもより遠く感じる玄関へ向かうのでした。

逃がす際も、放り投げたりしません。優しく地面へ。

「もう入ってこないでね」と語り掛け、会場内へ戻ったのでした。

私が生き物好きという情報は、大部分のスタッフが知っているので、今後もこのような事は沢山あると思いますが、精一杯対応しようと思います(笑)

皆さんも葬儀の際にお困りなことがありましたら、遠慮なさらずスタッフにお声掛け下さい!

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